ラパ・ヌイという言葉は、初耳。
しかも、これ、恐らくは誰しもが知っているほど有名な島の現地での呼び名だという。そして、その島にはラパ・ヌイ以外にも、2つの名前があるのだという……。
それって、何?
正解は、パスクア島の現地語。
ん? その島、誰しもが知っている? 実は、自分、これも初耳。そう、もう1つの呼び名のほうが有名なのだ。
その島の名前は、イースター島!!
あの、モアイ像でおなじみのイースター島の現地の名前がラパ・ヌイなんだとか。ちなみに現地の住民もラパ・ヌイ。住民の言語は、ラパ・ヌイ語。
整理をすると、現地語でラパ・ヌイの正式な島の名前が、パスクア島。
パスクア島の「Pascua」はスペイン語で復活祭を意味するという。つまり、英語圏では、復活祭=イースター。なので、英語由来の呼び方がイースター島なのだ。
モアイ像もイースター島という名称も日本では有名だけど、正式名称も現地の名前もまったく知らないという、この情報の偏りには驚きですな。我々が、いかに英語圏の文化に毒されているかという証ですよね。これは、自分が知っていると思っていたことも、改めてちゃんと調べないといかんなーと思ったしだい。
ちなみにここからは余談ですが、渋谷駅にあるのはモアイ像ではなく「渋谷モヤイ像」というのも有名な話。このモヤイ像は、伊豆七島の新島の名物。新島で採れるコーガ石で作られています。新島の東京都移管100年を記念し、新島が渋谷区に寄贈したもの。
モヤイという名前の由来には諸説あるそうですが、舫う(もやう)という日本語から来ているともいわれているそうな。舫うは、船などを繋ぎとめることをいいます。有名なところでは、船を繋ぎとめるときのロープの結び方の舫い結びっていうのがあります。また、もやうには、力を合わせる、助け合うという意味もあり、新島では、今でも「もやう、もやい」という言葉を使っているといいます。