今日の初耳の言葉は「ジェレヌク」。
ん? それって、何?
まったく聞いたことがないのだが、それは動物の名前だった。
かなり動物が好きなほうだと思っているのだが、世の中にはまだまだ知らない動物がたくさんいることに驚かされるものだ。
そしてジェレヌクは体の大きさに対して、顔が極端に小さい動物だということにも驚かされる。
まず、写真を見てほしい。
顔、小さっ!!
この一見、鹿のように見えるジェレヌクは、実はウシ科なのだ。牛の仲間なのか!? 二度びっくりした。
ウシ科ジェレヌク属に分類される偶蹄類(偶蹄目)のジェレヌクは、一種のみでジェレヌク属を形成する。ゲレヌクと呼ぶ人もいるようだ。
また、その他の別名もあり、キリンレイヨウ、キリンカモシカ、ジラフアンテロープ、ジュラフアンテロープともいうのだとか。なんと、キリンに間違えられているじゃないか。首が長いからかな? キリンも偶蹄目だけど、キリンはキリン科なのでちょっと違うようだ。
ジェレヌクの生息地は、東アフリカから一部アフリカ北東部にかけて。ケニア・ソマリア南部・タンザニア北部いるものはミナミジェレヌク、エチオピア南部・ジブチ、ソマリア北部にいるものはキタジェレヌクと、生息する場所によって異なる。
体長は、140から160センチメートル。オスにはS字状の角がはえる。
砂漠やサバンナに生息し、つがいまたはオスと2~5頭のメスの家族で暮らす。
植物を食べるが、木の葉、芽、枝、花、果実などを食べ、低地の草などは食べない。高所にある葉のみ、後ろ足だけで立ちあがりながら食べるという。
なお、日本動物園水族館協会の飼育動物検索によると、現在は日本の動物園にはジェレヌクはいないようだ。